おもいのはら 大阪三日間 その一 忍者ブログ
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 遊び倒す

 まさに言葉通りだと!

 一日目
 咲くやこの花芸術祭2014 桐竹勘十郎が語る「大阪が生んだ文楽の魅力」
 国立文楽劇場会場三十周年記念 東西名流舞踊鑑賞会

 二日目
 ふるさと茨木、再発見! 新作狂言「茨木童子2014」
 十月花形歌舞伎 GOEMON

 三日目
 散歩観光 心斎橋商店街~道頓堀~黒門市場~オタロード・でんでんタウン~あべのハルカス・あべのキューズモール
 文楽人形と落語のコラボレーション 「落楽」文楽人形内緒噺

 「咲くや~」
 一時間ほどのお話でしたが二時間近く聴いた気分で。
 スイス公演では「日高川~」「義経千本桜」(あ、あれ、そうよね…あれれ)「壺坂観音霊験記」。「壺坂」羨ましい!民間で見たことがあり、猛烈に感動してしまった思い出が…。文楽ではどのようになっているのか、すっごく気になっているのです。
 並べられていた人形さんに、不破留寿之太夫の胴が。びっくりしました。ひと月の公演で、あんなに手足剥げるくらいになるなんて。しかもそれがこんな目の前に……!!!
 人形は、主遣いだけが大きな割合をしめるのでなく、動き見せ方によって主・左・足遣いと役割の比重が変わるというのはとても新鮮でした。
 ほかにも、お話もりもりだくだくさん。もう一人の私が隣にいて、覚え書きしてくれていたら…。

 つくづくおもうに…文楽って、ほんとう手の内を惜しげもなくさらしてくださる。七月に通い始めてから、ずっと感じ続けている近さ、敷居や垣根のなさ。芸能、に限らず、何かに属していれば、そこでの輪、囲いって、こちらが勝手に抱くものだけれど、それが、ことごとく、…あけっぴろげ、平坦!!
 だから余計、思い入れがつよくなる、のだとあらためて思い至ります。
 なんかもう、毎度贅沢な想いさせていただいてるとおもっている。皆さん、どうかんじているんだろう。

 「舞踊鑑賞会」
 芸を見たりき!!!

 有名、人気どころだからなのか…
 文楽地方公演で見たばかりの「義経千本桜」道行初音旅の段、ここでも登場! わ~まさか見比べができるとは!!若柳吉蔵さんの忠信が、純な雰囲気で格好いい…。

 尾上菊之丞さんの他に、山村友五郎さんという方も文楽、歌舞伎、宝塚の指導、振付をなさっている。また、今月聴きに行く予定の女流義太夫、竹本駒之助さんが、京舞の一流派に残る義太夫物語の義太夫を担当。
 さらに山村友五郎さんは、宝塚演出家、かの植田神爾の息子さん!!(びっくり仰天!)

 で、芸を見たと申しますのは、友五郎さんのですね、扇捌きが、ですね、手に吸いつくかのように、扇の先までが指先のように、扇が友五郎さんを慕うかのように、もう、淀みなく途切れなく、そよいでそよいで。まるで風。途中から、あまりにもすごすぎて笑いそうになってしまいました。扇だけでなく、友五郎さん自身の舞も、ほんとう吸い寄せられる、とはこのこと。
 なんだったのでしょう、あれは…。すごすぎる。

 義太夫と舞、というのは初めてで。義太夫といえば、人形浄瑠璃。歌舞伎で義太夫があっても台詞は役者さんがしゃべるし、長唄、清元と同じように、舞い手は舞うのみ、というのが義太夫にあるとはおもってもみませんでした。義太夫は人形浄瑠璃のほぼ専売で、その形態は人形が語らないゆえにで、人が入れば歌舞伎のようになると。
 義太夫だけでなく、清元、常磐津、長唄なども含んだものを浄瑠璃という、要はそれらは根が一緒、というのは聞きかじっていましたが、それをここに見たおもいです。なるほどね~!と勉強。

 もうひとつ勉強気分だったのが、その舞踊家と文楽、歌舞伎とのかかわり、舞踊に義太夫だったり、長唄などの語り手弾き手を連れてくる(でなければ成立しないから当たり前なのですが)、というのを目の前で見て、知って、芸能の横のつながりを感じたのです。
 どうしても、それこそ伝統芸能ほどそれぞれの囲いが強固という思いこみがあって、でも、考えて見れば、それぞれ影響しあって、関わりの深いもの同士なんですもんね。
 なんだか、いいなぁ、芸能として頼もしいといいますか、流動する生きた空気があって(伝統芸能、というと、すでに留まっているもの、というおもいこみがあり、実態をまだまだ知らないでいる)、それの一端に与れて、うれしいなぁと、おもう次第でありました。


 と、長くなるので、分割します。その一ここまで。

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○想い熱い先○
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